RetroVHS VHS カムコーダー ポストプロセス · UE 5.3~5.8

概要

VHS カムコーダーの画質劣化を再現するポストプロセスマテリアルパックです。レベルに BP_RetroVHS_Rig アクタを配置すると適用され、マテリアルインスタンスのパラメータとポストプロセスボリュームの設定で制御できます。プラグイン、C++、外部アセットは使用しません。

リグを適用したショーケースマップ
図 0-B. ショーケースマップ、リグ適用状態(BlendWeight = 1)。
構成エフェクト内容
魚眼等距離射影のレンズ歪み
バンドノイズ水平バンド状のテープノイズ
クロマノイズランダムな RGB ノイズ
色にじみ水平方向に広がる色にじみ効果
アパーチャシャープニング輝度成分へのアンシャープマスク
LUTNTSC 系カラー LUT 4 種。既定値 Standard

インストール

  1. Fab の「プロジェクトに追加」を実行します。手動で導入する場合は Content/RetroVHS フォルダを対象プロジェクトの Content にコピーします。
  2. BP_RetroVHS_Rig をレベルに配置します。好みに応じてマテリアルインスタンスのパラメータや LUT などのポストプロセスボリューム設定を調整します。

設定方法

設定項目は担当アセットによって二つに分かれます。

機能担当アセット場所 · 備考
エフェクトパラメータ(魚眼、バンドノイズ、クロマノイズ、色にじみ、シャープニング)MI_RetroVHS/Game/RetroVHS/Materials/MI_RetroVHS。パラメータはチェックボックスを有効にすると適用されます。一覧は パラメータ一覧
LUT · 露出 · ブルーム · レンズダート · ビネット · 色収差 · ブレンダブルスロットBP_RetroVHS_Rigレベル上のリグアクタ → 詳細 → PostProcess コンポーネント。チェックが有効な項目がリグの上書き値です
全体の強度 · 有効/無効MI_RetroVHS.BlendWeight1 = 最大、0 = 未適用。魚眼の強度にも乗算されます。ポストプロセスボリュームのブレンダブル Weight はパラメータをベースの既定値へ補間する値のため、強度調整には使用しません

パック構成

全 26 アセットです。外部参照はエンジンコンテンツのみです:基本形状(BasicShapes)、マテリアルプレビューメッシュ、テキストレンダーの既定フォント・マテリアル、T_ScreenDirt02_w

アセット(/Game/RetroVHS/種類役割
Blueprints/BP_RetroVHS_Rigブループリントルート = アンバウンドの PostProcessComponent。レベルに配置する唯一のアクタ
Materials/M_RetroVHSマスターマテリアル(Post Process)魚眼・バンドノイズ・クロマノイズ・色にじみ・シャープニングの統合グラフ。パラメータ既定値を保持
Materials/MI_RetroVHSマテリアルインスタンスリグに登録されるインスタンス。ユーザーが調整するパラメータ全て
Textures/T_RetroVHS_BandNoise_256テクスチャ 256×256ラテン方陣ノイズ。クロマノイズのソース
Textures/T_RetroVHS_LUT_{Neutral, Subtle, Standard, Worn}LUT テクスチャ 256×16 × 4NTSC 系カラー LUT。リグ既定値 Standard
Maps/L_RetroVHS_Overviewマップ全アセット展示マップ。エフェクト分離プレート 5 枚(REFERENCE, FISHEYE, CHROMA NOISE, COLOR BLEED, SHARPEN)と LUT プレート 4 枚、各プレートにカラープローブ 3 + MI_Metal プレビューメッシュ。壁・天井・照明マテリアルのパネル 3 枚。プレートのボリュームがエフェクトインスタンスと LUT を指定し、リグは無効状態で配置されています
Maps/L_RetroVHS_Showcaseマップデモシーン。エンジン基本形状と M_BackRoom で構成した 24 × 24 m の室内。リグ 1 + Standard LUT。照明は天井パネルのエミッシブのみのため Lumen が必要
Demo/Materials/M_BackRoom, MI_BackRoom{Plane, Wall, Ceiling, Light}マスター 1 + インスタンス 4ワールド整列の三面投影マテリアル。メッシュ UV に依存せず cm 単位で繰り返し。床 · 壁 · 天井(グリッドマスク) · 蛍光灯パネル(エミッシブ)
Demo/Materials/M_Tint, MI_Metal, MI_R, MI_G, MI_Bマスター 1 + インスタンス 4プローブ用の単色マテリアル。MI_Metal はクリアコートのインスタンス、R/G/B は色にじみ確認用の原色
Demo/Materials/MI_RetroVHS_{Fisheye, ChromaNoise, ColorBleed, Sharpen}インスタンス 4オーバービューマップのエフェクト分離プレート用。エフェクトを一つだけ有効にした M_RetroVHS のインスタンス
Demo/Textures/T_BackRoomCeilingMask, T_BackRoom_ORM_Flatテクスチャ 1024²、4×4天井グリッドマスク · 平面 ORM 既定値

動作要件

項目内容
エンジンUnreal Engine 5.3~5.8。5.3 で保存しているため上位バージョンで開けます
プラットフォーム検証環境 Windows、DirectX 12。After Tonemapping 位置のポストプロセスマテリアルで、G バッファは使用しません
露出設定リグの露出値は EV100 単位です。r.DefaultFeature.AutoExposure.ExtendDefaultLuminanceRange が False のプロジェクトではリグの Exposure Min / Max を再設定します
Lumenショーケースマップにのみ必要です。パック自体はレンダラーを制限しません

パラメータ一覧

既定値はマスター M_RetroVHS の値です。MI_RetroVHSBlendWeight のみをオーバーライドした状態で提供されます。

パラメータ既定値内容
BlendWeight1.0マスターゲート。0 = 未適用
LensStrength45魚眼の半画角(度)
LensZoom1.0魚眼の拡大倍率
FrameRate29.98ノイズ更新周期(fps)
BandCount100バンドがかかる行の割合(値/256)
BandPower0.5バンド行のタップオフセット倍率。0 = バンドなし
NoisePower0.2クロマノイズの強度
NoiseSize1.0クロマノイズの粒サイズ
FilterSize1.0タップ間隔(ピクセル)。色にじみ・バンドノイズ・シャープニングで共有。0 = 三つとも無効
BleedPower1.25クロマゲイン。1.0 = 元の彩度、0 = グレースケール
SharpenPower5.0アパーチャシャープニングの強度